怒り・暴力に関する対応研修

医療現場で遭遇する怒りや暴言、暴力への対応に関する研修を開催しました。リエゾン精神看護専門看護師(以下、リエゾンCNS)2名と北里大学東病院精神科病棟看護師2名(以下、東病院看護師)が企画・運営を行ったセミナーの様子を紹介します。

怒り・暴力に関する対応研修の様子1

研修の概要

目的:暴力の防止を目指して、怒りのメカニズムと暴力の防止方法を学ぶ

プログラム:

  • 講義 怒り・暴力に関する対応について
  • 演習 模擬事例を用いたロールプレイ
  • グループワーク 参加者の体験を用いて

講義:怒り・暴力に関する対応

怒り・暴力に関する対応研修の様子2

包括的暴力防止プログラムの指導資格を持つ東病院看護師が、医療現場で遭遇する怒り・暴力発生の4つの要因やメカニズム、対処方法について講義を行いました。

解説-包括的暴力防止プログラムとは
精神科領域の暴力や攻撃に対して、ただ暴力を抑えるのではなく、援助するという視点から開発された包括的なプログラムです。暴力の危険性を評価することや、怒りや攻撃性を鎮める方法など5つの内容から構成されているプログラムです。

演習:模擬事例を用いたロールプレイ

怒り・暴力に関する対応研修の様子3

3グループに分かれて、グループ毎に演習を行いました。参加者は、怒りを表わす役、怒りに対応する役、観察者の役割に分かれて、ロールプレイを行い、それぞれの気持ちを体験しました。

グループワーク:参加者の体験を用いて

  • 怒り・暴力に関する対応研修の様子4
  • 怒り・暴力に関する対応研修の様子5

参加者一人ひとりが怒り・暴力に遭遇した体験をもとに、グループディスカッションを行いました。怒り・暴力発生の4つの要因や対応方法を検討するだけでなく、参加者が体験した感情や思いが語られました。

参加者の感想

  • 怒りや暴力について、論理的に学ぶことができ予防方法を実際の現場で活用できると感じた。
  • 怒りを表す人の気持ちを体験することで、怒りを理解することができた。
  • 遭遇した際に感じた気持ちを語ることができ、自分自身の気持ちを整理することができた。
  • 多くのスタッフにこの研修の内容を広めていきたい。

2016.12.08

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