教育|クリニカルラダーシステム(臨床実践能力)

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クリニカルラダーシステム(臨床看護実践能力習熟段階制)は、新人看護師からエキスパートナースへと段階を踏んで臨床看護実践能力を育成するシステムで、当院では1996年より導入しています。当院のクリニカルラダーは、パトリシア・ベナーの理論を基本におき、患者中心の看護の質の向上と看護師のエンカレッジ(励ます・勇気づける・承認する)をねらいとし、育成と評価をシステムとして稼動させています。

臨床看護師の実践能力の習熟段階は新人看護師をレベルI、一人前看護師をレベルII、中堅看護師をレベルIII、エキスパート(達人)看護師をレベルIVと設定しています。クリニカルラダーレベルI〜IVまでの育成は、北里大学病院看護部の教育方針に基づいて実施しています。

レベルI

レベルII

レベルIII

レベルIV

専門看護領域

レベル共通研修

レベルI

レベルII

レベルIII

レベルIV

看護管理領域

専門看護領域

レベル共通研修

レベルI(新人教育)

新人看護師が卒後1年間で習得すべき臨床実務に必要な知識・技術および社会人・専門人としての態度を身につけ、安全にベッドサイドケアができることを目指します。

到達レベル

  • 日常生活援助のための基本的知識・技術・態度を身につけベットサイドケアが安全確実に実施できる
  • チームメンバーの役割と責任を果たすことができる
  • 院内研修、看護実践を通して看護の知識を深められる
  • 研究活動に参加する
新人看護師年間研修スケジュール

フォローアップ研修

時 期 目 的
4月 部署における看護実践に必要な知識・技術・態度を習得する。
(標準予防策・滅菌物・排泄物・マスクの取り扱い)
5月 1日の看護ケアを遂行するために必要な知識・技術・態度を習得する。
(報告・連絡・相談、輸液ポンプ・シリンジポンプの取り扱い)
6月
  • メンバー役割を担うために必要な知識・技術・態度を習得する。
  • 自分自身の精神衛生を保つ方法を学び、職場への適応に活用する。
    (心電図・麻薬、向精神薬・心肺蘇生・メンタルヘルス)
7月
  • 医療現場のヒヤリハットを理解し、リスク予防の行動がとれる。
  • 静脈血採血における知識・技術・態度を習得する。
  • 専門職人としてメンタルヘルスを保つ方法を学び、職場への適応に活用する。
8月
  • 呼吸に関する基本的な知識・技術を確認し、フィジカルイグザミネーションを活用する。
  • 人工呼吸器の適応を理解し、人工呼吸器をイメージする。
  • 安全にヘパリン生食ロック・生食ロックが実施できるよう、知識・技術・態度を習得する。
10月 臨床の場面で起こる多重課題・時間切迫・作業中断の状況下で、適切な判断のもと安全に看護ケアができるようシミュレーションを通じて課題を整理する。
11月
  • 患者の人権を擁護し倫理的視点に基づいた看護を考える。
  • 生から死に携わる専門職として自分との向き合い方について理解する。
  • フィジカルアセスメントの理解ができる。
2月
  • 患者の全体像を捉えるために情報収集とアセスメントについて理解する。
  • 看護部組織の一員であることを自覚した上でメンバーシップを実践する。

※上記の研修スケジュールはH25年度実績

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プリセプター・新人教育担当者

新人看護師に関する教育には、プリセプターシップを取り入れています。プリセプター(新人看護師にマンツーマンで指導する人)は、新人看護師の職場適応能力、看護実践能力、組織人としての育成を図ると共に心理的サポートを行います。プリセプターと新人教育担当者(後述)が互いに連携し合い新人看護師を支援しますが、基本的には全ての看護師が新人看護師を支援し育成します。

新人教育担当者は、各セクションに1〜2名配置されており、新人看護師とプリセプターを支えます。また、プリセプターならびに新人教育担当者は、その役割を遂行できる能力を身につけられるように、①知識、②技術、③姿勢・態度に関する教育を受け、自身が役割を通してステップアップできる教育体制としています。

プリセプター研修

時 期 研 修 目 的
3月 研修Ⅰ
  • 新人看護職員が職場適応を果たすために必要な教育の基礎能力と態度を身につけ、プリセプターシップの実践を通して、新人看護職員と共に成長する。
  • 新人看護職員を病棟全体で育てる意識を持ち、後輩育成のポイントが整理できる。
5月 研修Ⅱ これまでのプリセプターの実践から自己の課題に気がつき、教育的に関わる態度を習得する。
6月 研修Ⅲ 新人看護職員の成長を促すために、効果的な指導技術を習得する。
10月 研修Ⅳ これまでのプリセプターシップの実践から、新人看護職員と自己の成長を認め今後の後輩育成の糧とする。

新人教育担当者研修

時 期 研 修 目 的
3月 研修Ⅰ 教育担当者としての役割を遂行するための基礎知識を習得する。
5月 研修Ⅱ
  • 新人看護職員およびプリセプターへの支援をするための基礎知識を習得する。
  • 現状分析の結果と年間教育計画を見直し実践に繋げる。
6月 研修Ⅲ 集合研修やOJTにおける「振り返り」の会で、対象者の学びと成長を支援するファシリテーション技術を習得する。
8月 研修Ⅳ
  • 部署における新人看護職員研修計画(年間教育計画)を実施・評価する能力を習得する。
  • 教育観の再構築を図り、教育担当者の役割を再確認する。
2月 研修Ⅴ 年間教育計画の最終評価を行い、次年度の新人看護職員研修の体制整備に繋げる。

※上記の研修スケジュールはH25年度実績

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レベルII

患者の個別性を重視し、看護上の問題解決・意思決定ができ、理論的知識と実践を臨床の場で統合できることを目指します。

到達レベル

  • 看護過程を踏まえた個別的ケアが実践できる
  • チームリーダーの役割と責任を果たすことができる
  • 院内研修を看護実践に活かすことができる
  • 課題に研究的に取り組み看護実践を振り返ることができる
研修名称 教育内容
静脈注射看護師育成研修 看護師による静脈注射実施の法的解釈と業務の位置づけを理解し、静脈注射の知識や技術の基礎を身につける。
リーダーシップ研修
(初級)
リーダー役割の概要や基礎を学び、行動計画を立案し、自己の課題を実践する。
リーダーシップ研修
(中級)
チーム看護を提供するために、期待される自己の役割を確認し、様々な状況に応じた効果的なリーダーシップを習得する。
NANDA-NIC-NOC研修 NANDA13領域のデータベースからアセスメントし、看護診断した上でNOC・NICの流れを理解する。

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レベルIII

自律した看護を実践でき、配属部署の改善、改革、創造性の発揮など看護チーム内でトップリーダーの役割がとれることを目指します。

到達レベル

  • 専門領域における看護実践の役割モデルとなれる
  • 医療チーム内でリーダーシップを発揮できる
  • 後輩および看護学生に対して指導的に関われる
  • 看護研究・研修を通じて看護実践を深めることができる
研修名称 教育内容
プリセプター研修 プリセプターの概念とその役割を理解し、新人指導者としての姿勢を身に付ける。
リーダーシップ研修
(上級)
組織活動と意思決定、職場における問題解決、効果的な後輩育成能力などを学習し、組織で実践した結果を発表する。
実践指導者研修会 効果的な臨地実習の指導を行うための知識・技術を習得する。
共催:北里大学看護学部・神奈川県保健福祉部
後援:北里大学病院・北里大学東病院
実践に活かせる
看護理論研修
看護理論の理解を深め、看護理論に基づいた実践を行い、その成果を発表する。

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レベルIV

専門看護領域では、専門看護師を目指し学習している看護師や認定看護師育成コースで学ぶ看護師、また、北里専門看護師制度に基づき「北里専門看護師育成プログラム」を受講し学習している看護師がいます。

看護管理領域では、各教育機関の「認定看護管理者育成コース」等で学習します。

到達レベル

  • 専門職として役割モデルとなり、専門性を発揮できる・創造的な看護実践を展開できる
  • 単位における課題を明確にし、目標を示しながら管理行動がとれる
  • 単位における教育的役割がとれる
  • 管理および専門看護分野における研究開発を行い、変革の推進者となれる
研修名称 教育内容
教育担当者研修 新人看護職員研修ガイドラインに沿って、教育担当者の教育力を高める。

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レベル共通研修

全レベルを対象とした研修会を実施しています。

研修名称 教育内容
医療現場における
看護倫理研修
日常ケアの中で倫理的問題を意識し取り組むことができる。事例を通して倫理原則を学び倫理感性を高める。
アサーティブ
トレーニング研修
アサーティブネスについて学び、自己・他者信頼関係を築き、チーム医療が円滑にできる力を養う。
フィジカルアセスメント
研修アドバンス
高機能シミュレーターを用い、リーダーとしての患者の全身状態に対する判断と対応を学ぶ。
看護研究基礎コース・
実践コース
【北里大学看護キャリア開発・研究センターが主催】
看護研究の一連の流れを学習・体験し、研究の方法の基礎を身につける。看護の現象に関して、研究的視点を持つことに活かす。

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看護トピックス

看護トピックス

臨床のニーズに応じた先進的課題、看護職の役割強化などを目標としたプログラムを提案し、看護職の人材育成を目的として随時開催する講演会です。主に専門看護師や認定看護師が中心となって企画・実施しています。

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