方針と特色
Policies and features

人々の健康を支える信頼の臨床検査を迅速に提供する

北里大学病院臨床検査部では2014年の新病院開院を契機として各種検査室を集約し、中央採血室を中心として迅速検体検査室・迅速生理検査室エリアを隣接させ、患者動線を最短とした臨床検査機能の中央化を図りました。これらの体制を基盤として、日常の検体検査や生理検査の他に、迅速検体検査・輸血検査の24時間対応、外来・病棟採血、重症患者に対する病棟出張生理検査や、チーム医療として診療支援業務(ICT:感染対策チーム、NST:栄養サポートチーム、糖尿病療養指導、腎臓病教室)に参画しています。急性期・高度先進医療を実践する大学病院の基本的診断機能である臨床検査の迅速な実施から報を実践し検査部としての責務を果たしております。

迅速検体検査エリアでは殆どの検査項目を365日24時間至急検査対応し、病態や疾患の迅速診断に貢献しています。微生物・遺伝子染色体エリアでは、細菌・薬剤耐性検査、抗酸菌遺伝子検査の他にSARS-CoV-2遺伝子検査を行い、新型コロナウイルス感染症を含めた各種感染症の迅速診断・早期治療に貢献し、感染管理室との連携の下で病院の感染対策にも寄与しております。迅速生理検査エリアでは全領域の超音波検査、循環・呼吸機能検査における迅速検査を実施しております。さらに、医療安全の観点から各種の病棟出張生理検査を行っています。精密生理検査エリアでは聴覚・平衡機能・神経筋電図検査の他に術中脳波検査、脳死判定なども行っております。

また、2017年には国際標準化機構が認定する臨床検査の品質と能力に関する国際規格であるISO15189を取得し、品質保証された迅速検査・報告体制を格段に進歩させました。今後も、チーム医療の一員として大学病院の基本的診断機能としての責務を果たしながら知識・技術・資質の向上に努めます。そして、人々の健康を支える信頼の臨床検査を迅速に提供し、患者・診療サービスに積極的に貢献して参ります。

北里大学病院 臨床検査部長
狩野 有作

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