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腎臓病
腎臓病の食事療法は、腎臓病の病態がさまざまであることから一言で説明することは難しく、それぞれの病態にあわせて理解することが重要です。
ここでは、代表的な3つの腎疾患ネフローゼ症候群と腎臓の働きが低下している慢性腎不全(保存期)、さらに腎機能が低下し血液透析治療を行っているとき-慢性腎不全・透析期-の食事療法のポイントについてご紹介しましょう。
ネフローゼ症候群の食事療法
ネフローゼ症候群とは、高度のたん白尿(1日3〜3.5g)、浮腫(むくみ)、低たん白血症、高コレステロール血症の4つの症状がそろった状態をいいます。ネフローゼ症候群には大きく以下の2つのグループに分かれます。
1.微小変化型ネフローゼ症候群
自然経過や薬剤投与で治るタイプで、高度のたん白尿の時期だけ食事療法が必要です。
たんぱく質は標準体重当たり1.0〜1.1g/kgと普段よりわずかに制限します。
食塩は浮腫に応じて0〜7gに制限します。
2.その他のネフローゼ症候群
微小変化型ネフローゼ以外のタイプで、原因となる病気が慢性病であるため長い経過で食事療法が必要となります。
エネルギー35kcal/kg
(標準体重)
十分なエネルギー補給が必要です。
たんぱく質0.8g/kg
(標準体重)
肉・魚・卵・豆製品などたんぱく質の多い食品の量を通常の1/2程度に制限します。
食塩5g 漬物、佃煮、干物、練り製品、汁物など食塩を多く含むものをひかえます。
慢性腎不全(保存期)
腎臓の働きが1/3程度になった状態を慢性腎不全といいます。働きの弱くなった腎臓に負担をかけないように食事療法を行います。
エネルギー35kcal/kg
(標準体重)
十分なエネルギー補給が必要です。
たんぱく質0.6〜0.7未満g/kg
(標準体重)
肉・魚・卵・豆製品などたんぱく質の多い食品の量を通常の1/2程度に制限をします。
食塩7g以下 漬物、佃煮、干物、練り製品、汁物など食塩を多く含むものをひかえます。
カリウム 血清カリウム5.5mEq/L以上の場合にはカリウムを多く含む生の果物・生野菜・乳製品などを控えます。カリウムの水に溶けやすい性質を利用して茹でこぼし、水にさらすなどして制限します。
慢性腎不全(透析期)
腎臓の働きが1/10程度になると、腎臓の代わりに老廃物などを除去する血液透析などの治療が必要となります。基本的食事療法は上記保存期の食事療法と大きくは変わりません。
エネルギー30〜35kcal/kg
(標準体重)
十分なエネルギー補給が必要です。
たんぱく質1.0〜1.2未満g/kg
(標準体重)
 
塩分0.15g/kg
(標準体重)
漬物、佃煮、干物、練り製品、汁物など食塩を多く含むものをひかえます。
カリウム1.5g/日 血清カリウム5.5mEq/L以上の場合にはカリウムの多く含む生の果物・生野菜・乳製品などを控えます。カリウムの水に溶けやすい性質を利用して茹でこぼし、水にさらすなどして制限します。
水分15ml/kg/日 直接飲む水分量のほかに食事からの水分量にも注意が必要です。
リン700mg/日 リンは乳製品、骨ごと食べる食材、加工品に含まれる保存量にも多く含まれます。
参考図書: 栄養素の目標量は、腎臓病学会編集 腎疾患患者のための食事療法ガイドラインを参照
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