チーム医療(教室)

チーム医療(教室)

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは生命を脅かす病気を抱える患者さんとご家族の様々な苦痛を和らげ、より豊かな人生を送れるように治療やケアを行います。

構成メンバー

麻酔科医、内科医、精神神経科医、歯科医、薬剤師、看護師、管理栄養士、公認心理師、理学療法士、歯科衛生士

薬剤師の主な役割
  1. 体の変化に応じた薬の選択・投与設計
    臓器・嚥下機能の変化に合わせた薬の適切な投与量・投与間隔・投与方法を提案します。
  2. 薬物間相互作用の回避
    疾病の治療、痛みなどの症状の緩和、副作用の軽減を目的に使用する多くの薬について、飲み合わせに問題がないか確認します。
  3. 薬の副作用の早期発見・未然回避
    苦痛となる身体・精神症状に対し、薬が原因ではないか評価したり、副作用の発現を未然に回避することを目的として面談の実施や臨床検査値を確認します。
薬剤師の主な活動内容
  1. カンファレンス、回診への参加
  2. 緩和ケア領域における薬学的な情報提供、相談応需
  3. 病棟担当薬剤師への支援、情報共有
  4. 院内における緩和薬物療法の教育、啓発(勉強会開催、マニュアル作成等)
  5. 緩和ケア研修会(PEACE PROJECT※)開催への協力
    ※がん診療に携わるすべての医師が、緩和ケアについての基本的な知識を習得することを目的とする日本緩和医療学会が作成している教育プログラム

緩和ケアチームカンファレンスカンファレンス

緩和ケアチーム回診回診

抗菌薬適正使用ラウンド・環境ラウンドチーム

抗菌薬適正使用ラウンド

薬剤師2名が週1回参加しています。ラウンドには医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師等の多職種が参加し、患者さんの状態に合わせた最適な治療ができるよう情報を共有します。薬剤師は、抗菌薬の選択や用法・用量が適切か確認しています。

抗菌薬適正使用ラウンド
環境ラウンド

薬剤師2~3名が週1回参加して、多職種と一緒に院内各所をラウンドをしています。
薬剤師は、感染対策の面から医薬品や消毒薬などが適切に管理・保管されているか確認しています。

環境ラウンド

HIVチーム

活動内容
患者モニタリング

診察結果や検査データ等を基に、副作用発現や薬物相互作用の確認を行っています。

抗HIV薬の服薬指導

服薬アドヒアランスの重要性や副作用、併用薬やサプリメントとの飲み合わせについて指導を行っています。
治療や薬、その他日常生活に関する不安や悩みの相談も対応しています。

他職種とのカンファレンス(月1回)

医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、公認心理師など他職種と情報共有し、問題点の抽出や介入方法について議論を行っています。

針刺し時の対応

当院はエイズ治療拠点病院に指定されており、針刺し事故が発生した場合に迅速に対応できる環境を構築しています。

研究・学会など

HIV診療やチームの発展のため、研究やHIV関連の勉強会、学会発表を積極的に行っています。

HIVチーム

HIVチームカンファレンス

糖尿病チーム

概要

糖尿病は、様々な医療従事者が関わり、治療を行うことが重要と言われています。当院薬剤部には日本糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を持った薬剤師が在籍しており、各種活動を通じて積極的に活動しています。

活動内容
糖尿病週間行事

11月14日は世界糖尿病デーとして制定されており、世界各国で糖尿病の啓発活動が行われております。当院でも世界糖尿病デーに会わせ、毎年市民の方々向けに教育講演を行っており、薬剤師も講演内で薬に関する知識をお伝えしています。

さがみ会

糖尿病患者の皆さんとそのご家族、メディカルスタッフで構成されています。月1回程度集まり、糖尿病勉強会、患者様同士の情報交換、料理教室、ウォークラリーなどを開催しています。薬剤師は講義の担当や活動のサポートを行なっています。

さがみ会の様子・・・・

院内での糖尿病説明会

勉強会後の意見交換会

神奈川県糖尿病ウォークラリーに参加

糖尿病情報誌「さかえ」

外来糖尿病教室

当院外来に通院している糖尿病患者を対象に月に1回開催しています。医師をはじめ糖尿病治療に関わる医療従事者が、当院独自のテキストを用い、糖尿病についての知識や合併症、治療や検査などについて講義を行っています。薬剤師は治療によく用いられる薬について効果や副作用・低血糖時の対応などの説明をしています。

入院教育プログラム

入院患者を対象に、定期的に糖尿病教室を開催しています。1週間のプログラムのため、より詳しい内容となっています。薬剤師は薬物療法の意義や、各薬剤の使用方法、副作用、うち忘れ・飲み忘れ時の対応などを説明しています。

糖尿病チーム
糖尿病療養指導支援チーム

糖尿病に関する専門資格を取得している医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士で構成される糖尿病の療養指導をサポートするチームに参加しています。糖尿病治療の難事例、インスリン手技取得困難な事例、算定など管理に関する事やインシデント事例を受けた啓発活動など外来含め診療科横断的に幅広く対応しています。

腎臓病教室

メンバー

医師(腎臓内科・泌尿器科)・看護師(内科外来・血液浄化センター・レシピエントコーディネーター)・栄養士・臨床検査技師・ソーシャルワーカー・薬剤師

活動内容

月1回、慢性腎臓病患者さんを対象に講義形式の教室を開催

薬剤師の指導内容
  • 薬の代謝と排泄
  • 薬の副作用
  • 薬の服用方法
  • 薬の相互作用
  • 腎機能が低下した時の服用上の注意点
  • 腎機能が低下した時に使用する薬

お薬の道すじ

移植医療支援

移植医療チームに参加し、患者さんやご家族に対して安全・安心な移植医療が提供できるよう、移植に関する普及活動、職員教育、薬物治療の支援などを行っています。

ドナー(提供者)側に対する支援
  • 法的脳死判定の支援(法的脳死判定に影響を与えうる薬剤の調査)
  • ドナーコーディネーター連絡会への参加
レシピエント(受領者)側に対する支援
  • 移植患者の薬剤調整・服薬支援
  • 免疫抑制剤の投与設計
  • 腎移植外来カンファレンスへの参加
教育・普及活動
  • 脳死下臓器提供シミュレーション訓練
  • 勉強会の開催(患者さん向け・医療従事者向け)