北里大学病院・東病院
ME部

Kitasato University Hospital Department of Medical Engineering
Kitasato University East Hospital Department of Medical Engineering

Kitasato University Hospital Department of Medical Engineering

中央機器管理業務

1.業務内容

 
中央機器管理業務
MEセンターでは、院内にある医療機器を各診療科・病棟が有効に活用できるように、医療機器の中央管理を行っています。スタッフはリーダー1名、サブリーダー1名、メンバー2~3名、補佐2名で構成され、月に約3000件の機器の貸出・返却業務を行っています。
 

 
機器返却庫(清拭中)
 
機器整備室
 
機器庫
 
機器貸出庫

 
保守点検業務
医療機器を安全に使用できるように定期点検計画を策定し、それに則り定期点検を行っています。定期点検は年1回以上実施しており、人工呼吸器などの特定保守管理機器に関しては年2回行っています。また、使用後返却された機器は終業点検を行い、医療機器を安全に使用できるように努めています。
 

2.活動場所

 
MEセンター
EICU、GICU、総合手術センター、IVRセンターなど病院の中枢機能がある本館4階に位置しています。また、MEセンター前の1号館への連絡通路を渡ると循環器病棟があります。
 

 
MEセンターの所在地
 
MEセンター受付

病棟業務

1.業務内容

 
○病棟、センター系業務
MEセンターでは、本館、1号館にある病棟および内視鏡センター、集学的がん診療センターなどのセンター系の業務も行っています。病棟に関してはトラブル対応や病棟安全ラウンド点検などを行い、センター系業務としては、トラブル対応はもちろん検査中の人工呼吸器介助など臨床技術提供も行っています。
 

2.活動場所

 
○病棟
本館7階から14階までの病棟および1号館4階から6階までの、いわゆる一般病棟で業務を行っています。また、本館8階にはSCU、10階にはHCUが設置されており、1号館4階にはHCUが設置されています。
 

 
一般病棟
 
8階SCU

 
○内視鏡センター
本館3階に位置し、上部、下部など消化管の検査を行っています。部屋数は12部屋あり、リカバリー室にもセントラルモニターが設置されています。
 

 
内視鏡センター
 
リカバリー室

 
○集学的がん診療センター
本館2階に位置し、通院治療室、がん相談支援室、レジメン管理室、がん登録室の4室からなる施設です。通院治療室は最大稼働60床の外来化学療法室で、セントラルモニターを設置しています。

 

 
集学的がん診療センター
 
通院治療室

 
○血液浄化センター
本館3階に位置し、原則として入院患者さまの治療を行っています。実施している血液浄化療法は、血液透析療法(HD)、血液濾過療法(HF)、血液透析濾過療法(HDF)、 血漿交換療法、免疫吸着療法、LDL吸着療法、ビリルビン吸着療法などを行っています。最大26 床の治療が行え、セントラルモニターが設置されています。
 

 
血液浄化センター
 
治療室

 
○臨床試験センター
1号館7階に位置し、臨床試験センターは新たに研究開発部門、品質管理部門、Human research protection部門などを設置し、臨床試験を推進しています。39床の臨床試験専用ベッドがあり、セントラルモニターを設置しデーターを管理しています。
 

 
臨床試験センター
 
臨床試験用ベッド

在宅関連業務

 
1.業務内容
北里大学病院・北里大学東病院では小児科、神経内科での在宅人工呼吸器や精神神経科でのCPAP装置の管理を行っています。患者・介護者の方へ、これらの機器の操作方法などの教育、退院支援や定期的な訪問、外来や病棟での在宅調整を行っています。患者様が病院から在宅されるまでの過程は、カンファレンス、介護者への人工呼吸器や医療機器の使用方法の教育、御家庭への環境調査、バギーや車への移動の練習を経て在宅へとなっています。
○カンファレンス
在宅まで数回行われ、ドクター、病棟看護師、保健師、ソーシャルワーカ、作業療法士、そして臨床工学技士と多くの医療スタッフが関わっています。
○教育・指導
介護者の方への教育は、人工呼吸器の概論、設定や実測値の確認方法、アラームの意味と対処、回路交換など1回1時間程度を7、8回行い、バギーの移乗や車への乗り降りなどの練習を行います。その後仮退院を経て在宅へと進んでいきます。
○環境調査
御家庭への環境調査では、患者さんの生活導線の確認、電気周りの確認をします。電気周りの確認は、配電盤や主な電化製品の調査し、電気を使用する人工呼吸器の万が一の時に備えています。
 

 
小児でのバギー移乗
 
成人でのバギー移乗

 
2.業務場所
○患者・介護者の方への教育場所
患者・介護者への教育は、小児病棟・神経内科病棟などの面談室やスタッフルーム、または患者さんのベッドサイドで行います。
 

 
小児面談室
 
小児科病棟

 
○患者宅への訪問
自宅環境調査、外泊、退院時、また定期訪問では患者さんの自宅へ伺います。

○外来での点検
小児科総合外来、神経内科外来、精神神経科外来にて人工呼吸器の点検、回路交換等を行います。
 

 
神経内科外科
 
小児総合外科

病棟補助人工心臓業務

 
 機器管理部門では集中治療室より転棟されたVAD装着患者さまの管理を行っています。業務としては体外式VAD装着患者さまの使用中点検、リハビリ介助、各種検査時の介助を行っています。また、植込みVAD装着患者さまへの業務としては上記のほかに退院に向けての教育や医療者を伴う外出時同行などを行っており、安全かつスムーズに退院できるように業務を行っています。

・使用中点検
点検表を用いて、看護師と設定、駆動状態など点検・確認を行っています。
 

 
※写真の掲載には患者さま、スタッフの
ご了解をいただいております

 
・リハビリ介助
理学療法士、看護師と協働で行っています。リハビリ中の駆動状態、チューブの取り回しなど安全に配慮し行っています。

・教育
植込みVAD装着患者さまと介助者に教育を行っています。テキストを基に教育を行い、確認試験はハンズオンで行っています。
・医療者を伴う外出時同行
退院前の最終段階として、医療者を伴う外出時同行を行っています。患者さまと介助者の動きや周囲の配慮などを確認し、電源や機器の設置場所などの確認を行っています。
 

 
 
 
※写真の掲載には患者さま、スタッフのご了解をいただいております